三人の二代目 下

三人の二代目 下

著者:堺屋太一
発行所:講談社
発行日:平成23年5月11日

本文より。

 「また、何人かの碁打ち将棋指しを連れた本行院日海(のちの本因坊算砂)の姿もあった。織田
信長と縁の深い日海は、光秀には出向きはしなかったが、秀吉の祝いには駆け付けた。これに、
囲碁好きの黒田孝高が、
『御坊には是非とも一局ご指南頂きたい』
 といえば、小西行長も、
『今年も水無瀬様の将棋の駒を頼みまっせ』
 と微笑みかけた。既に二人の間には対抗心が生まれているのだ。」





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