とっておきの穴熊退治

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マイナビ将棋BOOKS

とっておきの穴熊退治

著者:佐藤秀司
発行所:マイナビ
発行日:2015年4月30日 初版第1刷発行
ページ数:238

書評

 振り飛車穴熊に対する銀冠の本である。
 かなり、銀冠対振り飛車穴熊の組み方について細かい手順が記さ
れてあり、1手の違いが重要であることを認識できる。
 大変良い本であると考える。
 ただし、疑問や難点も若干見受けられる。
 第3章の「四間飛車 石田流型」第1節△5三角型で、振り飛車側が
△1四歩を突いていないのは違和感がある。この形は▲1五歩と端を
突きこされる手が生じる。事実110ページでその手が出てくる。
 気になるのが、コラムの表現である。
 「大師匠である高柳御大」とか、「森下先生」という表現である。
 いかに自分の師匠や先生であろうとも、読者に対しては敬称略で
記述するべきである。せめて、高柳名誉九段、森下九段程度に留め
ておくところであろう。





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